この「Reason 初心者入門」では、Reasonの本来の魅力の確たる部分には語れていません。本来のReasonの魅力は、仮想ラックを利用してのハードウェアのヴァーチャルな音作りと思います。しかし、この「Reason 初心者入門」はReasonを使って簡単に音楽を作っていくことを目的としています。深く掘り下げることはせずに、Reasonでザクッと音楽を作っていく感じをお伝えしたいと思っています。
さて、今回で最後となります「Reason 初心者入門」。今回はReasonのミキサー、SSL 9000 kを使って、今まで作ったトラックのMix作業と曲全体を整えるマスタリングに触れていきたい思います。
Reason Studios Reason 11 Suite
🔨実機を再現したミキサー SSL 9000k
DAWについているミキサーはヴォリューム・コントロール系のみのシンプルなものもありあますが、Reasonではヴァージョン6から実装されているSSL 9000kという実機を再現した、バカでかいミキサーが付いています。もうこれだけで圧倒🐘されそうです。
しかし各ブロックに分けてみていくと、とてもわかりやすく合理的なつくりになっています。また、たくさんのエフェクタープラグインをささなくても、これだけでサウンドを作り込んでいく事も可能です。
それでは、各部分を見ていきます。
ヴォリューム・フェーダー
どんなDAWのミキサーでも必ず備わっているコントロールフェーダーです。ヴォリューム、パン、SOLOとMUTEの選択、ラック・ウィンドウとシーケンサー・ウィンドウの表示もこの部分の切り替えボタンで出来ます。
インサーション・エフェクト
ヴォリューム・フェーダーの上部にあるセクションです。
ここでミキサーと接続されているラック内のエフェクターのコントロールします。
各トラック(レーン)のエフェクトを送るには「番号(エフェクトの種類)」のスイッチをON。各トラックに送る量は緑のつまみでコントロールします。青のつまみは全体の量、赤いつまみはエフェクトの定位です。
イコライザー
オレンジのつまみは ローパス、ハイパスそれぞれフィルターのコントロールです。赤、緑、青、黒は、それぞれ音域のコントロールとなります。上部のグラフィックマークをONにするとウィンドウが開きます。
このウィンドウでコントロールすると、ミキサーのつまみも連動します。とりあえず、コチラを利用した方がわかりやすいですね。
ダイナミックス
緑のつまみはコンプレッサー、赤のつまみはゲート、各トラックのエフェクターはONのスイッチで有効となります。右端はマスタートラックのコンプレッサーです。
INPUTとINSERTS
INPUTはダイナミクス、イコライザー、インサーション・エフェクトを配列する順番を決めるものです。イコライザーかけてダイナミクスを後にする人もいるようなので、順番を調整できます。通常はこのままでイイでしょう。
INSERTSは最終的に「マスタリング・セクション」のエフェクターを使用するためのものです。
ミキサーの外部にマスタリング用のエフェクトがあります。イコライザー、ステレオ・イメージャー 、コンプレッサー、マキシマイザー〔リミッター)が装填されています。これらをミキサーでコントロールするものです。
各トラックにかけられるようにもなっているのですが、通常はマスターセクションのみに使用することが多いです。
📻曲を整えるMixとマスタリング
それでは各部の説明をした、このSSL 9000k ミキサーをつかっての編集作業です。他のプラグインをを使わず、この状態でMix とマスタリング完成さていきます。
製作 Movie
前回まではリアルタイムでの作業をMovieにしていました。Mixやマスタリングの作業は「ああでもない、こうでもない」と行きつ戻りつするので、見ていて面白くありません(特にボクの場合😓)。
なので今回は作ってしまった曲を流しながら、先に説明したミキサーの各部分と併せて説明をしていこうと思います。
最終的に出来上がったものと過去にアップロードしたものと音の粒を聞き比べてみてください😉
それでは、Movieをご覧下さい〜🎶
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👀Reasonで新しい発想
ちょっと見た目の特殊さから、特に日本では使われることの多くないReasonです。かなり趣味的なところもあるのですが、そういった趣味的なところから新しい発想も生まれます。ハードウェア的なケーブルの繋ぎ方によって音を作っていく発想。この愉しみ方はReason独自のものと思います。
ヴァージョン9.5からはVSTプラグインも使えるようになりましたので、Mixやマスタリングなどは使い慣れたエフェクタープラグインで音作りをしていくほうが効率的かもしれません。
また、Reasonだけですべての作業を行うこともできますが、それぞれDAWの得手不得手みたいなものもあります。そういった部分では特色にあったDAWを使うようにした方がイイでしょうね。ボクはマスタリングの作業は使い慣れたデジパフォを使うことが多いです。
何はともあれReasonはとても愉しい音楽製作ソフトウェアですので、ハードウェア的な面白い発想ができます。そういった意味でも是非使って見て欲しいDAWです。
ではでは🙌
Reason 初心者入門(1〜5)
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この記事を書いた人
[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。
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