AASのString StudioヴァージョンアップしてVS-3になりました。個人的には大好きなメーカーなのですが、いまいち地味な開発メーカーAAS。そのAASのラインナップの中でもさらに地味なString Studio。早速、ヴァージョンアップして使ってみました。
早速、String Studioのプリセットだけでデモクリップを作ってみました。使用したトラックは6トラック、すべてString Studio VS3を使っています。
地味な存在のString Studio
AASの音源はAbleton Liveにも内蔵音源としてついてきます。いずれも廉価版ではありますが、代表的な音源ではAnalog、これはUltra Analogをシンプルにしたもの。そして、ElctricはLizard EP、CollisionはChromaphone、そしてTensionがString Studioのシンプルにしたものとなります。AASには、そのほかにもギター専用音源としてStrum GS があります。
いずれも物理モデリングで楽器をシュミレーションした音源です。
String Studioは弦楽器をシュミレーションした音源で、弦を叩いたりこすったりその素材やボディサイズまでを再現できます。ものすごく多彩で面白いです。
でも地味です。なぜかというと、ギター専用の音源にStrum GSがあって弦楽器はこちらで間に合ってしまうのです。叩くとなると打楽器系のChromaphoneを使います。ピアノ系の音はLizard EPで作れます。AASのファンというのは大概全部の音源をそろえているので、この3つとアナログシンセやKickの音はUltra Analog使ったりします。
選択肢としてString Studioを選ぶということが少なくなってくるのです。
しかし今回のアップグレードで、頭1つ抜けるような特徴を出してきました。
独自のサウンドを作り出すキャラクター
今回のアップグレードで一番の特徴は、2つのサウンドをレイヤーで重ねてより多彩なサウンドが作れるようになったことです。これはAASの他の音源にみられない、String Studioだけの特徴です。これによって他の音源では作れない、より多彩なサウンドメイキングが可能となりました。
ファクトリープリセットも一新して、String StudioのVS3専用のレイヤーを活かしたサウンドになっています。もう日陰の存在じゃないのよ!と宣言しているようなアップグレードです。
全体の印象
最初はリビングにある古いMacで作っていたのですが、4トラック使用した段階でノイズが出始めました。なので、製作用の別の環境で仕上げました。2レイヤー使用になったためにCPUの負荷は高くなっています。ただ、物理モデリング音源として他の製品と比較した場合、AASの音源は総じて低めかもしれません。
プリセットバンクは見やすくなっていますし、全体的なレイアウトも操作しやすくなっているように感じます。
特に音を作り込んでいくパネル操作やマルチエフェクター等はかなり見やすくなっています。
楽器の物理モデリングという部分だけではなく、音を作るシンセとしての部分をかなり意識したアップグレードのよう感じました。
特別な思い入れのある音源
個人的にAASの音源には特別な思い入れがあります。
DAWを始めた当初から使い始めた音源で、KontactやSampleTank等のマルチ音源の存在を知る前から、AASの音源を使っています。AASの音源はすべて、最初のヴァージョンからずっと使っています。今では製品のラインナップに掲載されていない音源、TASSMANもまだ時々使います
AAS音源を使ったときに自分の基本の部分に立ち返れることがあります。それはコンピュータとソフトウェア音源で音楽を作った時の最初の感動がよみがえるからでしょうか。
新しくなったString Studio VS3で、初心に返って音楽制作に向き合ってみたいと思います。
この記事を書いた人
[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。
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