無料のピアノ音源で、「Atmos Piano」というのがあります。結構評判もよかったので早速使ってみました。「ヒビノカケラ」のニューアルバムを制作中で、収録する曲のバックトラックを作成してみました。
こんな感じです。
ここで使用している音源はLABSのストリングス、ヴォイスを含めてKONTAKTの音源など、すべて無料音源です。これはバックトラックですので、ここからさらに作り込んで仕上げます。
柔らかい音が特徴
とても柔らかい音が特徴のピアノです。ガンガンに演奏するタイプではなく、アンビエント系などで重宝しそうな音ですね。
UIデザインはなんとなくLABSによく似ていておしゃれです。音の傾向はスタインウェイのBモデルに似ているんですが、元ネタは何なんでしょうかね。
設定はきわめてシンプルで、マスタヴォリュームに2種類のマイク設定。Mainはピアノに近いマイク、Releaseはピアノキーが離れてからの音。Hallは残響を含めたマイク、Tail Decayはこの残響の度合いです。単純にリバーブとして考えればわかりやすいです。
デモ用の音楽ではReleaseの設定を10時の位置、Tail Decaylの設定を3時の位置にしています。
他の音源は全体になじませるためにイコライザーで軽く調整していますが、このピアノにプラグインエフェクターは使用していません。このTrackではATMOS PIANOそのままの音が出ています。
PRISM AUDIO というデベロッパー
Atomos Pianoを作っているデベロッパーはPRISM AUDIOといいます。これ以外にも有料版のPIANO MODEL Sというものも作っています。
有償版のほうはさらに設定が細かく出来て、ハンマーの感度も調整できるみたいですね。スタインウェイのモデルDを丁寧にサンプリングしたとサイトに書いてありりますので、ガンガン演奏できるのかな?
Sustain Pedal compatibleと書いてあるので、サスティンペダル踏んだときのサンプルがあって、なおかつハーフペダルにも対応しているんでしょうか?
ということで、気になるの買ってみました。また別の機会にレビュー記事を書きます。
ピアノ音源を使い分ける
さて、ATOMOS PIANO。ピアノが多くを語らなければいけない音楽では使えません(笑)。空間の中でピアノが薄ーく存在している出すのが得意な感じです。ある意味、用途がハッキリしていてすがすがしいです。音源自体、無料なのですが丁寧に作っている感じを受けます。
生楽器でギターだとたくさん所有して飾っておくこともできるのですが、ピアノだとそういうこともできません。しかし音源だと、いくらでもパソコンのハードディスクが許す限り格納できます。
ピアノは同じメーカーのピアノであっても、個性があって音が違います。そこに調整する技術者によってさらに音が変わります。よく似た傾向の音のピアノは存在しても、全く同じピアノは存在しません。
それぞれの音楽に合わせてピアノを選択していく。こういった楽しみ方はプラグイン音源でしか出来ませんよね。
最終的に生のピアノにはどうやってもかなわないのです。しかしプラグイン音源のメリットは、それぞれのピアノ音源を使い分けることで、目的の音楽にたどり着くことが出来るということです。表現方法の選択肢として考えれば、様々な絵の具を使い分けることが出来るのは、DTMならではの楽しみ方と思います。
この記事を書いた人
[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。
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