[Takashi Kamide’s Blog] 音楽家「カミデタカシ」のブログ

  1. ♪ Note

映画「ジョーカー」を観て

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〜心優しき青年は、なぜ悪のカリスマ・ジョーカーに変貌したのか〜今までとは違った切り口で悪役ジョーカーを描いた、映画「ジョーカー」を朝一番にIMAXで観てきました。

強烈な印象

前評判から強烈な印象がありました。不条理感を前面に押し出した予告編をみて、かなりヤバそうな感じを受けました。これは見る人を選ぶ映画かもしれません。

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”

危険な映画との懸念の声も

上映前から米国の批評家からは「危険な映画」と取りざたされました。

Refinery29:「『ジョーカー』は危険な映画だ。インターネットの最悪の部分を引き出している。
TIME:『ジョーカー』は我々の文化の空虚さを批判しようとしたが、その空虚さを体現する危険な例となっている。
Vanity Fair:「実に不穏なオリジンストーリー」「劇中で描いているような人物への無責任なプロパガンダになっている。

このような意見に対して、主演のホアキン・フェニックスと監督のトッド・フィリップスがインタビューに答えています。

ホアキン・フェニックスの役作り

ジョーカー役のホアキン・フェニックスはこのために24キロの減量をしました。恐ろしいほどの変貌ぶり。もはや別人です。

感想

映画をこれからご覧になる方のためにストーリーの細かい部分には触れません。

安心してお読みください。

バットマンの悪役「ジョーカー」ですが、この映画ではバットマンは出てきません。ダーク・ファンタジーではなく、かなりリアリティを伴った人間の内面を描いた作品です。エロいシーンはなく強烈にグロい描写もほとんど無いです。R15指定になっているのはおそらく、精神の暗い部分をひたすら描いているからかもしれません。

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”

ひたすら心の暗部を描く

物語前半から不条理に踏みつけられる主人公が「ジョーカー」に変身することで、カタルシスを感じる作品でもありません。淡々と暗い世界に誘導される男と魂の暗部に共鳴する自分自身を見続けるだけです。

この映画の暴力は、人々に共通する「他人の心の痛みには無関心」という姿で表現されています。映画の中でも身体に危害を加えられるシーンよりも、心を傷つけるをシーンを顔面のアップ(罵倒や冷淡な表情)によって表現する部分が心を痛めつけます。

理不尽さに耐えきれず

人は信念に揺るぎないときは、自分は特別な存在であると信じて疑わないのですが、ひとたび足下が崩れると「とるに足りない」小さな存在と怖じ気づきます。そして他人からすれば、なんら影響力の無い人間はまったくといっていいほど存在していないということを思い知らされます。

ひたすら冷淡な目を向けられ、想像の世界に逃避する主人公。数々の理不尽な出来事が積もり積もって衝動的に怒りの引き金を引いてしまう。そして自分の存在そのものの足下がぐらついた瞬間、信じていた世界のすべてが虚構であると気づく。

表現者の持つ「喜び」を共有したいという承認欲求が裏切られ続け、秩序の破壊行為に「喜び」を見いだすまでが切ないです。もしかしたら、これはすべての人が陥ってしまうかもしれない、特に表現を生業とする者には心の暗部で共感してしまう可能性があります。

鑑賞後の余韻

ホアキン・フェニックスの役の入れ込み用はハンパではありません。特に目の奥に秘めた「哀しみと狂気」は切ないです。そして悪に染まってしまったときに変わる「悦びと狂気」の表情。

この映画を見終わった後、私はかなり陰鬱になりました。それは主人公の狂気が濃厚になると共に自分もまたそこに共鳴し、そのことに恐怖を感じず、だからといって切なさは消えない。しかし孤独への痛みと哀しみは薄れていく。

この記事を映画館を出たフードコートの片隅で書いていますが、頭がぼーっとした状態です。冷静に距離を置ける人は問題ないかもしれませんが、何かに入り込みやすい人の鑑賞は要注意かもしれません。

しかし、私の中にある「表現の良識や常識」に一撃を与えられたことには間違いありません。この感覚を自分の作品に生かしたいと思います。

予告編

不条理感が徐々に怒りに変貌する様を描いた予告編から、ダークな世界観をお感じください。

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この記事を書いた人

[カミデタカシ]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。ゆるりと生きています。 

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