心が感じたままに

  1. 散文
  2. 100 view

乗り遅れたバス

バスに乗り遅れた。呆然とその場に立ち尽くし、遙か彼方へ消えゆくバスを見つめる。しばらくして、風の音に耳を澄ます。鳥のさえずりに気づく。

 

あたりの景気の美しさに時を忘れる。

こんなにも美しい景色が周りにあることすら気づかず、自分は何を急いでいたんだろう。

そして、今まで親切にしてくれた人や温かい言葉をかけてくれた人、秘密の時間を過ごした人やいっしょに苦しい時を乗り越えた人、涙が出るくらい笑い転げた日々の事を思い出した。

立ち止まって時間を過ごすうちに、自分の中にすでにあるたくさんの大切なものを思い出した。

そうこうしているうちに次のバスがやってきた。満たされた気分で新しいバスに乗り込む。

もし、人生のバスに乗り遅れても、次のバスが来るまで自分の大切なものをゆっくり思い出せば良い。永遠に失われてしまうものがあって、だからこそ美しさは尊い。けれども、やり直せる事もあって、諦めずに立ち上がるその姿の美しさは、強くて気高い。

 

そうやって残してきた、大切なものが自分の中にたくさんある事に気づく。

その他の散文

この記事を書いた人

[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。

アナタにお薦め


☆-----------------------------------------☆

本日限り Amazonタイムセール 今すぐチェック!

☆—————————————–☆




この記事が気に入ったら
ツイッターでリツイート
Facebookでシェアしてくださいね☺️

散文の最近記事

  1. ボクらの部屋

  2. 言葉の棘(とげ)

  3. 大切なことを伝えるために

  4. 記憶のまぼろし

  5. ちょっと怖い「お迎えのお話」

関連記事

アナタにおすすめ

楽天市場

【300×250】株式会社Ensya/ソフトバンクエアー
PAGE TOP