心が感じたままに

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Black Fridayの甘い誘惑

Black FridayはDTMerにとっては悩ましい時期です。格安プラグインのお薦めの案内をあちらこちらで目にして、普段はそれほど気にならなかったものまで欲しくなったりして、心穏やかに過ごせなくなってしまいます。

出来れば必要のないものは買いたくない、でも広告を見ているとだんだん欲しくなって必要な気がしてくる。この時期を逃すと値段がとてつもなく高くなるものもある。

ただでさえ、たくさんの情報を前に頭がボーッとしているのに、格安で期限がついてしまうと全部買わないと損するような気になってくる

こんな時にはどうしたらいいのでしょう。

お薦めのプラグインの記事が多い中、この記事はそんな悩める人たちのために書きました。

Black Fridayという販売戦略

Black Fridayとはもともと60年代にフィラデルフィアで始まった、11月の第4金曜に始まった一掃セール。黒山の人だかりが出来ることからこの名前がついたそうです。

そして販売戦略であるからには、ものを買わせる「しかけ」がちりばめらています。

人間心理

ブラックフライデーにちりばめられた代表的な仕掛けをあげてみます。

希少性の原理

「今この機会を逃すと手に入らないかもしれない!」と思った瞬間、その商品の価値はどんどん上がって行きます。

  • 数量を限定
  • 期間を限定
  • 特典を限定

ブラックフライデーはまさにこの中の「期間を限定」したもので、普段気にもとめてなかったものまで、貴重なものだと思わせてしまう効果があります。期間だけでなく、特典と数量をも織り交ぜて価値を高く見せられる場合もあります。

人は「損をしたくない」という心理が常にありますので、この機会を逃せば自分は損をするのではないか...と思うとそれを回避するために、この場合「消費行動(購入する)」をとってしまします。

アンカリング効果

280$という価格を見るとそこそこ高価なプラグインというイメージがします。これが80%OFFの56$になっていると、「おおー」となってしまいます。もともと56$程度の価値のないものだったかもしれないのに、最初に280$というイメージが定着したために「お買い得」となってしまいます。

このように最初にイメージを定着させて「価値を上げること」をアンカリング効果といいます。

保有効果

ソフトウェア音源プラグインのほとんどがデモを利用でき、30日間「製品版と同じように」無料で使えるものがあります。実際、30日間の無料利用期間の前にセールは終わってしまうので、デモ版をインストールしたら出来るだけ早く試してみようと思います。そうなるといつもよりも集中してその製品を使うことになります。そうしているうちに愛着がわいてきます。この愛着がわいてしまう感覚を保有効果といいます。

「コレは必ずしも必要ではないけれども、持っていてもいいかも」と思った瞬間に財布のひもは緩んでいます。

セールスコピー

知り合いがSNSで紹介していた、エフェクター。どんなものかとメーカーサイトに飛んでみる。そのメーカーの商品説明を読んでいるうちに、これは素晴らしいエフェクターと確信する。

とりあえずデモ版をダウンロードしてお試し。なんかイイ感じだな。普段240ドルもするのに今だと58ドルで買えるの?えっ期間限定。明日まで?忘れないうちに買っとかないと!!!

最初は全然気にもとめていなかった商品なのに、メーカーサイトでその商品の説明を読んでいるうちに、欲しくなってしまったことはありませんか?

販売戦略としてセールスコピーというものがあります。商品の魅力をこれでもかと伝える「コピーライティング」の技術です。人間心理を駆使した広告を見せて行動を託すテクニックです。

消費者心理と市場の状況、商品の優位性、すべてをリサーチして練りに練ったソフトウェアの広告は、魅力的なプラグインを探しているDTMerには「悪魔のささやき」のように甘く響きます。

Black Fridayへの対策

Black Fridayで散々お金を使ってしまった記事を昨年書きました。

2018年 Black Friday 散財記録

その後も追加でお金をつかました。ブラックフライデー後もサイバーマンデーというセールが続き。またまたお金を使いました。

金は天下のまわりもの

爆買いしたものの半分は活用しました。実際、このときに買った数点は現在も定番使用しています。ただ3割程は買ったことすら忘れていたものがありました。

買わない選択肢

音源やエフェクターはほとんど、仕事の道具として使うものなので必要といえば必要なのですが、やはり情報の波に飲み込まれてしまうと、手持ちのお金でめいっぱい使ってしまうこともあります。最悪なのは手持ちのお金以上を使ってしまい、カードローンにハマってしまうことです。

そのためにも「買わない選択肢」をあえてとることも必要ですね。

自分の場合は、「すぐに使わないものは、買わない」です

一曲を作るその一回しかたとえ使わなかったとしても、一つの作品が完成したならそれは充分価値のあるものです。反対に一回も使わずに持っているだけのものは、単なる自己満足で最悪です。

セール品を見ると、「とりあえず買っといて後で使う」というノリで買ってしまうものが結構あります。後で使うかもしれないと思ったものの大半は使わないことが多いです。なので、次回のセールかもしくは、ほんとうに必要ならば定価で買うくらいつもりで「今は買わないリスト」ととします。

最近のプラグイン音源やエフェクターの傾向としては、ほとんど毎日がセールです。ブラックフライデーのセールを逃しても、数ヶ月後に割引価格で販売されていたりします。すぐ使うものでなければ、「来年のブラックフライデー」くらいでイイと思います。

緊張をほぐすための提案

アレも買いたい、コレも欲しい、そう考えているときの脳はかなり緊張していて、その緊張状態が長く続くと疲労してきて、正常な判断能力も失われてきます。その結果、広告の美味しい言葉にのせられて、自分の判断が緩くなってしまうこともあります。

お薦めなのは、全く別のことで注意をそらすことです。

注意が一点に向き始めて集中し出すと、どんどんそこにのめり込んでしまいます。音楽を作るのが好きな人はのめり込む傾向が強いので特に注意が必要です。

私の場合、「買いたい買いたい」の洗脳状態なってしまって、心がざわついているときに映画を見ました。サスペンスやホラーを見たあとに、Black Fridayの買い物リストを整理したら、買わずに済んだものが結構ありました。

ちょっとアドレナリンを刺激するような映画を見て緊張のベクトルを別の方向に持っていくんですね。アクションでもホラーでも、恋愛映画でも何でもイイです。考えすぎて疲れたボーッとなった脳を、別の衝動を与えて感性を刺激して覚醒させましょう。

注:買い物衝動も一種の「依存症」ですが、映画のサブスクリプションでも度を超えて見過ぎると「依存症」になる危険性があります。極度の買い物衝動の気を紛らわす為の代替案ですが、逆にそちらにのめり込みすぎないように注意して下さい。

どれだけのめりこんでたんや!っていわれそうですが、魅力的な製品をずっと見続けていると「買いたい買いたい」の洗脳状態になってしまう人は結構いると思いますよ。

一度目線をそらして心を別のレベルにいったん持っていくことで、「コレは買っても今使わないだろうな」と冷静に判断できるようになります。私のように重度の人にはお薦めです。

それではまた!

参考文献

この記事を書いた人

[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。

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