神出高志=カミデタカシのブログ

  1. ♪ Note

JASRAC判決とコロナウィルスの喧噪

冬の実感ががあまりないままに3月に入ってしまいました。今年は雪を見ることも無く、そろそろ梅、桜の季節へ向かっています。ブログ更新も久々ですね。時々見ていただいている方、スミマセン。

今回は3月に入ってからの世間でのいろいろな騒ぎ、JASRACと音楽教室裁判、そしてコロナウィルスについて書いてみたいと思います。著作権の問題も感染抑止のための劇場の公演中止も音楽家にとっては非常に関心の高い話題です。

JASRAC判決

音楽教室が訴えをおこしていました、JASARACからの楽曲利用徴収の是非をめぐる裁判、地裁での判決が出ました。第一審はJASRACの全面勝訴です。

詳しい内容は栗原先生が記事をお書きになっています。

音楽教室対JASRAC訴訟の第一審判決はJASRAC勝訴(まとめ)

無知を利用した戦略

まぁ、常識的には当たり前の判決なのですが、といういいますかここまでこじれるような話でも無いんですよね。もともと原告側(YAMAHAなど「音楽教育を守る会」)が話し合いを「拒否」して裁判を起こしたという、成り立ちからしておかしな話です。

判決が言い渡される前は、法解釈をめぐっていろんな議論がなされていました。しかし判決後は、そういった方々は一切口閉ざしたまま。反対に面白いくらいにわらわらと、信じられないことをいう人たちが湧いてきました。おそらく感情的な反応なのでしょう。自分たちに直接関係が無くても、お金を徴収しているイメージに不快感を感じている人が多いのでしょう。

これは著作権というモノに対して、しっかり教育をしてこなかったツケが回ってきていると思います。まずこのような裁判を欧米では起こした場合、鼻で笑われるでしょう。

ある意味、著作権の事を知らない人たちの無知を利用して感情を煽ることで、Y社は大した広告費もかけずに「音楽教室(楽器販売の為のプロモーション・ビジネス)」のイメージアップが出来ました。裁判に負けることは想定内だったと思うので企業の戦略としては見事です。

世間の反応をみて

ものを作って提供する側としては、一般の方々の反応もすごく参考になりました。

JASRACが嫌いという前提でバイアスのかかった感情論が多く、また事実誤認が多くてそのことを恥じ入る様子も無く、ファンタジー映画の見過ぎなのか情熱だけで無茶苦茶な論理を通そうとする人など、世間というモノを客観的に見ることが出来ました。

悪い人たちから見れば「飼い慣らすのはチョロい」と思われる人たち、そういう人たちが本当に世間には多くいるもんだなと改めて感じました。そのことにちょっと恐怖を感じました。

YouTuberやインフルエンサーなど、情報弱者を相手にしているビジネスがものすごい勢いで伸びているのもうなずけます。

先に挙げたY社もそうですが、表面上に見える物事と裏で画策されている物事は違うということですが、そのあたりを一般の方は深く考えません。わかりやすい物が正解という判断を下しがちです。

こういった世間の反応も頭の片隅に置いておく必要がある、と感じました。



コロナウィルス

この記事を書いている時点で、国内でも猛威を振るってる新型コロナウィルス。大阪のライブハウスでの観客に感染者が見つかり100人集団感染が懸念されるなど、物々しくなってきています。

中止されるイベント

東京ビックサイトをチェックしてみたところ、3月1日以降20日までのイベントが中止となっていました。私も4月1日からの東京ビックサイトのイベントに出展するので、今後の動向に注視しています。イベントが延期か中止になる可能性も十分考えられます。

世の中の動向が不安定な状態なので、積極的な告知も出来ない状態です。

数々のイベントが中止されることで世間の反応は二つに分かれています。世間のほとんどが自粛ムードで、逆にそれに異を唱える少数派がいます。野田秀樹さんが下記のような意見書を書かれました。

野田さんの意見書全文

 ◇意見書 公演中止で本当に良いのか

コロナウィルス感染症対策による公演自粛の要請を受け、一演劇人として劇場公演の継続を望む意見表明をいたします。感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべきと考えます。演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは「演劇の死」を意味しかねません。もちろん、感染症が撲滅されるべきであることには何の異議申し立てするつもりはありません。けれども劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません。現在、この困難な状況でも懸命に上演を目指している演劇人に対して、「身勝手な芸術家たち」という風評が出回ることを危惧します。公演収入で生計をたてる多くの舞台関係者にも思いをいたしてください。劇場公演の中止は、考えうる限りの手を尽くした上での、最後の最後の苦渋の決断であるべきです。「いかなる困難な時期であっても、劇場は継続されねばなりません。」使い古された言葉ではありますが、ゆえに、劇場の真髄(しんずい)をついた言葉かと思います。 野田秀樹

これに対してSNS等のコメントでの反応はを見ると好意的では無い意見で埋め尽くされています。

演奏家などでもおおむね公演中止に対して快く思っていない意見がちらほら見られますが、この意見書はそういった気持ちを代弁したかのように思えます。

私自身のスタンス

じゃ、おまえはどうなんだ!といわれそうなので、私自身のスタンスを述べておきたいです。

現段階では人が多く集まる閉じた場所での公演などは自粛すべきと思います。

アメリカ先住民は虐殺では無く、ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病でその7割が死にました。

コロナウィルスは致死率はそんなに高くなく症状の程度に差はあるといっても、非常に感染力の強いウィルスです。まずは優先順位として感染による被害の拡大を抑えることが先決です。そのために出来るだけウィルスを拡散させないことです。公演の自粛は意味の無いことではなく、意味ある自衛手段と思います。拡散してからでは遅いのです。

なぜライブハウスはダメで満員電車はOKなの?

こういった意見をよく目にしますが、自発的に判断抑止できる(楽しみの為の娯楽)日々の暮らしのための生活費(やむを得ない通勤)を同じレベルでとらえて、個人で即実行できるレベルはどちらか考えられないのでしょうか。単なる「人が多い」という条件だけを比較して問題視している時点で悲しくなります。どんなに優秀な人でも、政権批判に気持ちが傾くと判断能力がきわめて低くなるのでしょうか。

またウィルスに対する正しい知識も必要です。やみくもに恐怖心を煽ることも避けたいものです。感染してゾンビになってしまうものでもないのに、過敏になる過ぎるあまり他人を攻撃したりないがしろにするのはもってのほかです。ゾンビ映画でもそうですが、怖いのはゾンビよりも恐怖で暴走する人間です。

いずれにしても、このまま被害を拡大させず収束へ早く向かわせることが先決です。

被害が拡大してしまうと今後の公演中止も拡大します。オリンピック開催国が感染国では洒落になりません。そうなれば経済はもっと冷え込みます。逆にこの数週間踏ん張ることによって、その後の喜びを分かち合うことが出来る可能性が高まります。

健康と心の平穏、その先に個の表現や可能性はあるものです。

一刻も早い収束を心より願います。

NHK 新型コロナウィルス特設サイト

情報の錯綜

音楽教室とJASRACの件に関しては、一般の方にとっては単なるイメージだけでの実害があるものではありません。そしてコロナウィルスの被害拡大が個人の被害に及ぶ可能性はおおいにありますが、やはりこれもイメージが先行して騒がしくなっています。

世間というモノは常に危険なほど感情に流されます。

情報が錯綜する中で正しい判断をしていくことが難しくなってきています。JASRAC判決とコロナウィルスも様々な情報が錯綜して、好き嫌いを判断基準にして「自分の頭で考えない人」はどんどん流されていってしまいます。

そんな中でも冷静に情報を発信し続ける人たちがいることが救いです。今はメディアリテラシーが本当に問われる時代です。自分自身をしっかりと見つめて、感情的な意見に脊髄反射しないように心がけたいものです。

そんなことをJASRAC判決後とコロナウィルスの喧噪から感じています。

この記事を書いた人

[カミデタカシ]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。

YouTubeチャンネル→KAMIDE’s Music Freaks

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