心が感じたままに

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COVID-19が私たちから奪うことの出来ないもの

毎日、TVやネットでは暗いニュースばかりが流れています。STAY HOMEと家で自粛していると嫌でも目にしてしまいます。「新型コロナウィルスが私たちから奪っていったもの」が日々取り上げられて、そのたびに暗澹たる気分になります。

確かに状況を把握して今後の対策を考えることはとても重要です。ただ今、私たちに必要なのは恐怖は怒りに飲み込まれることなく、自分たちの大切なものを見失わないことではないでしょうか。

そんなことで今回は、「COVID-19が私たちから奪うことの出来ないもの」にフォーカスしてみることにしました。

この記事のコンテンツは以下になります。

自分の持っているものを見つめ直す

新型コロナウィルスが蔓延するまでの時期、毎日、DAWプラグインを爆買いしていました。お恥ずかしい話ですが、その中には買ったもののインストールさえしていないものもあります。買うことで満足していたんですね。

今後のことを考えて先立つものを節約する習慣が付くと、無駄な買い物をすることがなくなりました。そしていかに自分自身が自分の持っているものをおろそかにしているかをあらためて知りました。

ツール

自分が何かを表現するための道具。本当ならそんなにたくさん必要ないはずなのですが、新しい刺激を求めてついつい買ってしまいます。そしてものは増えすぎると自分を圧迫します。表現するというのは「自然な衝動」であるのに、何かを使う前に「選択」しなくてはいけなくなって、ついつい立ち止まってしまうのです。そうすると表現や創作そのものが億劫なものになってきます。新しいツールが刺激をくれるかもしれないと、さらにツールを求めるという悪循環に陥ります。

この悪循環を抜け出すきっかけを作ってくれたのが、皮肉なことに今回の新型コロナウィルスの蔓延でした。自粛ムードが高まり自宅で過ごし時間が長くなり、収入も激減しました。そうすると、無駄遣いすることなく今持っているものを見つめ直しました。

どうしても欲しくて苦労して手に入れた楽器、何年間も自分のそばで様々な時をともに過ごし、音を生み出したものたち。自分が本当に大切にすべきものたち。いつでも自分のそばにいて、これからもずっとそばにいてくれるものたち。

いつもどんなときでも、自分に寄り添ってくれていたものたちにあらためて気づくことが出来ました。

スキル

自粛の時こそ新しいことにチャレンジして見る、という風潮もあります。確かに素晴らしいことだと思います。しかし、ツールと同じように実は新しい刺激を求めているだけで、本当に見つめ直すのは自分がすでに持っているスキルかもしれません。

自分が持っているツール(道具)とスキル(技術)をいかして、新しいものを生み出すことにフォーカスしてみてはどうでしょうか?

私の場合、「音楽」ですが、人によっては「料理」かもしれません。また人によっては「話すこと」かもしれません。もしかしたら「書くこと」かもしれません。その何かで、アナタとつながりのある誰かを幸せにすることが出来るかもしれません。

本当に大切なこと、見つめ直すべき事は自分自身に出来ることで「誰かを幸せ」にすることではないでしょうか。それをこの時期にひとりひとりが考えてもらいたいと思うのです。

当たり前と思っていた日常

今回のことで私たち当たり前と思っていた日常は簡単になくなることを知りました。今を基盤に描いていた将来の希望もあっけなく消えることがあることを知りました。

私たちはイメージの世界に生きている

私たちのまわりにあるほとんどのものが、私たちの幻想の産物ということを考えられたことはあるでしょうか?

人類が進化の過程で強大な国家をつくりあげ、まとめるために必要不可欠で人類が創造したものが、

  • 宗教
  • 文化
  • 貨幣

です。そしてこれらは私たちの心の中に感情として深く根付いています。これらは私たちのイメージの産物の何物でもなく、国家によってその役割は同じでも姿形は違っています。だから自分たちと違う他の幻想を打ち壊すために「戦争」が始まるのです。この幻想を統一して国家は大きくなりました。

現在、世界平和に観点で、それぞれの「幻想」を多様性と認めるようになってきてはいます。

そして「幻想」であるから感じ方、とらえ方次第で「悪」にも「善」にもなります。穏やかな心を保つにはこれらに対してどういった感情を持つかがポイントかもしれません。

何を感じるかを自分で選択する

神様を信じれば幸せになれる、人に認められれば幸せになれる、お金があれば幸せになれる、本当に心からそう思っているでしょうか?それとも誰か(マスコミ、世間の目)などからの影響でしょうか?

確かに宗教、文化、貨幣は人に安らぎをもたらしてくれます。その「安心感」が幸せにつながることもあるでしょう。

ある人が「年収XXX万円ないとやってられない」といっていました。

それは本当にアナタに必要なお金ですか?それとも世間に認められたいためのアナタの価値ですか?

人はひとりでは生きていません。常に何かに属しています。その国に住んでいれば、その国の風土だけでなく風潮にも影響を受けます。この中には悪しき文化も存在します。そういったものに対して、自動的に反応して怒りを爆発させていませんか?

私たちが苦難の時、本当に見つめ直すのはアナタ自身の心の中にある「幻想」の存在です。これらの持つ意味を見つめ直すときではないでしょうか。それは本当にアナタが決めたことでしょうか?それとも他人が作り出したシナリオをなぞっているだけでしょうか?

感情が「恐怖や怒り」に向かいつつあるときほど自分自身を見つめ直して、その上で世の中にあふれかえる幻想を自分の価値観に置き換える機会かもしれません。

最後に

本当に大切なものはアナタの心の中にあります。こういった災難の時期にこそ、自分の大切なものを見つめ直すときではないでしょうか。そして、自分自身がどうあるべきか、どう生きていくべきかも自分自身で選択するいい機会ではないでしょうか。

  • 自分の持っているツールとスキル
  • イメージ(幻想)の世界で自己選択

自分自身が作り出した世界は誰にも奪うことが出来ません。「COVID-19が私たちから奪うことの出来ないもの」は、誰もの心の中にある大切なものを表現する力です。これを機に、フォロワーや「いいね」の数を気にしない、自分自身を表現する力にゆだねてみてはいかがでしょうか。

この大変な時期に私たちひとりひとりが恐怖や怒りに飲み込まれることなく、心穏やかな日々を送れるようにとこの曲を作りました。どうか自分の中の声に耳を傾けてください。COVID-19が私たちから奪うことの出来ないもの。それはあなたの心の中にある大切なもの。

I wrote this song to help each and every one of us not be swallowed by fear and anger, but to live a peaceful life during this difficult time. Please listen to the voice inside you that COVID-19 can’t take away from us. It is something that is dear to your heart.

Piano : KAWAI VPC1
Instrument : Pianoteq 6 Preset : Blüthner Home

毎週日曜日、午後3時よりライブ配信中です!

お薦めの本


サピエンス全史 単行本 (上)(下)セット

記事中、宗教、文化、貨幣に関して「幻想」と書きました。参考文献として最もわかりやすいのが「サピエンス全史」です。人類が壮大な国家を築き上げ、群衆をまとめ上げるるために創造した「幻想」について書かれています。現代人必読の本です。

この記事を書いた人

[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。

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