毎日、アコーディオンとピアノは欠かさず弾いています。まぁピアノは弾かないと食っていけないので😅で、思うのですが生楽器の音は耳で聞いているだけでなく、毛穴で感じている部分がものすごく大きいんですよ。よく出来たモデリングシンセの音は耳では聞こえてるんですが、毛穴まで届かないです🤔
そこで今回は、物理モデリング、アナログシンセ、生楽器について書いてみたいと思います。
物理モデリング
物理モデリングという方式のシンセがあります。実際の楽器の音声ファイルを使うサンプラーではなく、楽器の鳴り方の挙動をコンピュータ演算して合成した音源(詳しい仕組みは知りませんのです)ということで、最近、DTMでもよく使われています。
物理モデリングの音は、最近の映画のバックで流れている音楽でもよく耳にします。ピアノやアコーディオンの生音は日常的に知っているので、その違いがわかりやすいです。
サンプリング音源のほうがざらざら感見たいのがあって生音に近いですが、和音や倍音を多く含んだ音の時は物理モデリングの音のほうが、それっぽく聞こえたりします。
いずれにしてもDAW音源の音というのは生楽器が使えない環境では便利ですし、制作費も格段に節約できます(人件費がかからないので)。DTMerの達人級の人だと音源でも生音に近いざらついた感じを出していますね。
わかりやすい音で比較し見てみました。
サンプリング音源のピアノ「IVory」
高音域のカツンっと当たるような音はとてもリアルです。本来のピアノなら音がたくさん混ざって倍音が豊かになるはずの部分が、個々の音がクッキリしすぎですね。ピアノの音だけをクッキリ出したいシネマ系では重宝します。
物理モデリングのピアノ「Pianoteq」
前者とは反対に全体にカツンっとくる音が薄味(笑)です。後半倍音が混ざってくる部分でかなりリアルになります。弾いているうちに気持ちよくなってくるのが、物理モデリングピアノの特徴です。
他の音と混ぜて使う場合は、それぞれの特色を生かして使うことで、生ピアノを使うよりも作業効率は格段に上がりますね。
ソロピアノでより生ピアノに近づけたいときは、一度アナログファイルに書き出してから、最終的にはアウトボードのエフェクターで処理します。うまくミックスして処理すると、かなりリアルな音になります。ちょっと手間はかかりますが、音源の音を生ピアノのようにしたいときは、そういったひと手間は必要ということですね。
アナログシンセ
どんなに良く出来た音源でも「ざらつき」は出せても、毛穴に届くようなザワザワ感はありません。
ただ、アナログシンセにはザワザワ感がありますね。だから結構最近ハマってます。アナログシンセも電気(雷)と考えれば、自然のものなので生音の感覚なのかもしれませんね🙄
それとアナログシンセの基本波形の音、アコーディオンのリードの音に似てるんですよね。モジュレーションかけてジュワーンとしたらミュゼットアコーディオンの音に似た音が出来るし。そういう意味でも自分の嗜好に合っているのかもしれません。
最近のお気に入りを紹介します!
Roland System 100M 基本ユニット
子供の頃に入院中、楽器店のお兄さんと友達になって、格安で分けていただいたシンセです。ほとんどオブジェのような感じでしたが、最近気に入ってよくいじっています。
これといって特徴のあるシンセではないのですが、それがとても使いやすく他の音を邪魔せず混ざってくれます。個性的ではないのですが、存在感のある密度の濃い音が出ます。これにイコライザーで低域を持ち上げてベースの音専用に使用しています。エフェクターにアナログのオートワウも使用しています。
ARP Odyssey(復刻モデル)
KORG GadgetというDAWを使い始めて、ソフトウェア音源としてついていたものを気に入って、そのままハードウェアを買ってしまったというのがこのシンセです。
これでしか作れない、存在感のある音が作れます。リード系の音で使うことが多いです。音楽制作するときは、Roland System100MとこのARP Odeysseyをフェンダローズ・スーツケースのスピーカーから音を出して、それをマイクで録音しています。
Moog One 今一番気になるシンセ
今一番気になっているシンセ、Moog Oneです。
アナログポリシンセを買おうかと思って、Prophet-6かOB-6あたりを検討していました。しかしいまいち決め手となる部分がなくて、購入を見合わせていました。もちろん、お財布との事情もあったのですが...。
で、ここにきてMoogがポリシンセをアナウンス。8音ポリと16音ポリの2種類。価格も日本円でおよそ80〜100万くらいになりそうですね。今のシンセ市場の相場では考えられない価格ですが、「プロが使う楽器の価格」を車一台と同じと考えれば普通の値段といえますね。
今からお金を貯めておいて、国内で発売になるまで情報収集もして、消費税が上がるまでに熱が冷めなければ(笑)、Getしたいと思っています!!!
生楽器のこと
で、生楽器のことです。
ここで言う生楽器とは、完全なアコースティック楽器だけでなくエレクトリックギターやベースも含みます。こういった楽器の音は、自分で演奏するか目の前で演奏してもらうとわかります。素晴らしい演奏のヴァイオリンの音を間近で聞くと、ザワザワと鳥肌たちますよ。
で、このザワザワ感ですが、具体的にいうとピアニシモの音の粒が毛穴にザワザワっと来る感じです。耳の下あたりから首のあたりで感じます🤤高い音だとわかりやすいですね。ベースの音なんかは腰のあたりで感じますね。ようするに身体全体で聴いているんですね、生の音は😤
この毛穴で聴くという感覚を、誰か偉い人が科学的に説明してくれないでしょうかね。生楽器の演奏をやってる人は同意してくれると思うんですが😇
物理モデリングの音が「つるんっ」としているように感じるのは、こういうことだったのかと思います。つまり毛穴から感じる部分がないので、毛がないのと同じなんですよね。つるりんっとしてるので。でもこういったデジタル音源のおかげで生楽器との違いを意識するようになたので、この意義は自分にとって大きいです。
単純にアナログとデジタルの違いでいうなら、レコードとCDの違いもこんなところにあるのかもしれません。
いずれにしても、目に見えないものや聞こえていないものに人の情感が大きく左右されているということが、 とても不思議に思うのです。
最後に一番いいたいこと
正しいことが認められなかったり、信じていた人に裏切られたり、現実を突きつけられて立ち止まってしまうことがあります。いろんな経験を重ねてきて「奇跡」とかそういった言葉に、だんだん諦めのようなものを感じたりします。
しかし、五感で感じるもの以外の何かを人が感じて、そこに心が共感することが出来るなら、「奇跡」という言葉を信じることも出来るかもしれません。目に見えないもの、耳で聞くことが出来ないもの、そういったものが人を幸せするのに少しだけ力を及ぼしているのなら、あきらめていた「希望」を感じることが出来るかもしれません。
音楽にそういう希望を見いだすことが出来るのではないでしょうか。
この記事を書いた人
[Music Freaks]
日々、ピアノを弾くことで生計を立てています。アコーディオンも弾きます。そしてひたすら音楽製作してます。人の多い場所と鈍感な人、苦手です。音楽と共に生きてくことは愉しい、すべての人がそう思えるような世界を考えていきたいです。
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